形成外科から美容外科へ

美容整形とは、形成外科の技術に基礎をおいて発展し、そこから分離して独立の分野となった経緯があります。そのことは、治療の内容や対象の違いというよりも、治療によって目指す成果の違い、治療に対する捉え方・考え方の違いの現れだと言えるでしょう。

形成外科とは、身体に機能的異常を伴う形態異常があるときに、その箇所を修正することを目的とした診療科です。先天的な異常や、怪我、病気によって欠損が生じてしまった身体組織を作り直したり、また機能的な欠陥を持つ器官を治すことに主眼がおかれ、「再建外科」と呼ばれることもあります。

これに比べて、美容外科・美容整形外科における治療は、器官の欠損や機能的な異常がない場合でも、外見的・容姿的な形状の個人差が精神的な負担となる可能性も考慮されています。身体器官の形成と除去を医療行為と認めて治療する、という考え方に基づいて、形成外科よりも柔軟に、治療対象を広げて運用されるのが、美容整形外科なのです。

医療行為としての美容整形

心療内科や精神科などでは、人間の精神に関わってストレスやコンプレックスなどに由来する症状・疾患も、立派に医学的な治療の範疇として認められています。

同じように、美容整形においても、容姿・外見に対する不安感や劣等感は、正当な治療の理由になり、法律でも認められた正当な医療行為として扱われます。身体的な施術・形成治療としての側面が強調されがちですが、その理念の中核となる部分は心と精神のケアにあるのだということを忘れないようにしたいものです。



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